実践Go言語(Effective Go)の翻訳、2回目です。
前回までの訳は実践Go言語[日本語訳]にまとめてあります。
コメント
Go言語では、C形式の/* */ブロックコメント、およびC++形式の//行コメントが使用できます。基本は行コメントですが、ブロックコメントはパッケージのコメントとして使われる他、コードをブロック単位で無効化するのに役立ちます。
godocプログラム(ウェブサーバ機能もある)は、Go言語のソースファイルから、そのパッケージ内容に関したドキュメントを抽出します。トップレベルの宣言の直前に、空行を挟まずに記述されているコメントは、その宣言に対する説明として宣言とともに抽出されます。これらコメントのありようがgodocによって生成されるドキュメントの品質を左右します。
すべてのパッケージにはパッケージコメントが必要です。これはパッケージ文の前に置かれたブロックコメントです。パッケージが複数のファイルに分かれているときは、どれかひとつにパッケージコメントを記述しておけば、それが使われます。パッケージコメントはパッケージの説明、およびパッケージ全体の情報を提供するものであるべきです。パッケージコメントはgodocページの頭に出力されるので、そのあとに続いて出力されるドキュメントの詳細部に対する導入部分としての役割もあります。
/*
The regexp package implements a simple library for
regular expressions.
The syntax of the regular expressions accepted is:
regexp:
concatenation { '|' concatenation }
concatenation:
{ closure }
closure:
term [ '*' | '+' | '?' ]
term:
'^'
'$'
'.'
character
'[' [ '^' ] character-ranges ']'
'(' regexp ')'
*/
package regexp
シンプルなパッケージであれば、パッケージコメントも簡潔で構いません。
// The path package implements utility routines for // manipulating slash-separated filename paths.
コメントに、アスタリスクを並べるような特殊な書式は不要です。生成された出力は、等幅フォントで表示されるかどうか分からないので、gofmtのようにスペースによる配置に頼らないよう気をつけてください。最後になりますが、コメントは何ら解釈されることはないプレーンテキストであるため、HTMLや、_this_のようなアノテーションはそのままの形で出力されるので用いないほうがよいでしょう。
パッケージ内の、トップレベルの宣言の直前にあるコメントはすべて、その宣言に対するドキュメントコメントとして扱われます。また、プログラム内でエクスポート(大文字で記述)されている識別子にはすべて、ドキュメントコメントが必要です。
ドキュメントコメントは様々な自動フォーマットが適用されることを考慮すると英語の文章が望ましいです。また先頭の一文は、宣言した識別子で始まる文章で、かつ概要を記述したものでなければなりません。
// Compile parses a regular expression and returns, if successful, a Regexp
// object that can be used to match against text.
func Compile(str string) (regexp *Regexp, error os.Error) {
Go言語では宣言文をグループ化することができます。このときは一連の定数または変数に対して、ひとつのドキュメントコメントで記述することができます。このようなコメントは宣言全体に対して行われるので、たいていは形式的なものとなってしまいます。
// Error codes returned by failures to parse an expression.
var (
ErrInternal = os.NewError("internal error")
ErrUnmatchedLpar = os.NewError("unmatched '('")
ErrUnmatchedRpar = os.NewError("unmatched ')'")
...
)
プライベートな識別子であってもグループ化することで、項目どうしに関連性があることを表すことができます。下の例では、一連の変数がmutexによって保護されていることを示しています。
var (
countLock sync.Mutex
inputCount uint32
outputCount uint32
errorCount uint32
)
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